1983年の討論番組見たら超面白かった。


石原慎太郎 昭和 日本 1983年 - YouTube

 

YouTube動画を見ました。

1983年の討論番組です。非常に面白かったです。

1983年の討論番組

司会者は田原総一朗。TVスクープっていう番組でしょうか。教育問題と憲法問題が主テーマです。

出演者は、

の4名です(肩書はテロップから引用)。

とりあえず第一印象、みなさん態度でかいです。態度悪いです、いや、昭和はこれが普通だったのだろうか、口も悪いし、今じゃ考えられない感じですけど、どこか人間的で好感が持てます。本音で語っている感じがするのです。

石原慎太郎が一番まともというか、おとなしく見えるのです。

野坂昭如 vs 浜田幸一

浜田幸一はぶっ飛んでて驚いた。「憲法を変えるべき」、「安全を守るために、日本は核兵器を持つべきだ」と言っている。昔の自民党って懐が深かったのかなと思ったりするのです。教育問題については、結構まともなことも言っていると思うのですよ。

野坂昭如天皇制やめちゃえばいい」とさらりと言う。おーテレビでこれをさらっと言う、すごいなこれ。小田実浜田幸一に拍手するような若者がいることが問題だ」言い、そして観客が拍手。なんつーか、楽しいねこれは。野坂昭如のウィットに富んだ知的な発言は面白いね。野坂が浜田幸一を叩くときも、どこか知的で面白い。

小田実のぶっ飛んだ意見

小田実いわく「憲法は穴だらけだ。だから現実を憲法に近づけるべきだ」と言う。「憲法を実現すべきだ。つまり自衛隊を無くす方向に進むべきだ。究極的には自衛隊を廃止したい」と。これは驚いた。憲法と現実が合っていない、だから現実を憲法に近づけるべきだという考え。そういう考えがあったのかと。

現行憲法違憲

左、右問わず、要するに現行憲法自衛隊違憲というコンセンサスはこの時代にあったということなのだね。4人共憲法はおかしいとはっきりと言っている。浜田幸一が「私が違憲だと言ったって、裁判所が良いっていうんだからどうしようもないでしょ」というのは、あーそういうことかとなんだか納得した。三権分立ってやつ。

30年前の問題も今の問題も本質は同じ

戦後の教育問題やら憲法問題やら、30年前も同じようなことを言っていて、ほんの少しずつしか改善されていないのだな、と思います。憲法については何も変わっていませんね。解釈を変えて騙し騙し運用している感じでしょうか。教育問題については、それでも少しずつ良くなってきているのだろうと僕は現代を好意的に捉えています。

教育については、このとき問題視されてた若者が、今現在の50代前後の人たちなんだよな。どうなんだろ、やっぱりダメだったのかな。なんかだめな気もするよな。

こういう番組、現代は無理か?

今の時代も、こういう本音の討論をして欲しいものです。TVで無理ならばインタネット放送でして欲しい。炎上するだろうけど、そんなことよりもずっと大切な真実みたいなものがあるんじゃないだろうか、と思いました。

あと昔の「朝まで生テレビ」を見たいなと思いYouTubeやニコ動を探してみましたが、朝日テレビからの申し立てでほとんど削除されていました。有料で配信したらどうでしょうか。私は有料でも見たいですよ。