3年歯を食いしばって名刺の代わりになる仕事を完成させる

川村元気「仕事」という本を読んでいる。
各界の著名人へのインタビューをまとめたものだ。

沢木耕太郎の「3年歯を食いしばって名刺代わりになる仕事を完成させる(P.45)」という部分が心に残った。

とにかく自由に動きたくて、自分の興味のあることを、自分の好きなスタイルで、極端に言えば誰にも干渉されないで一人ですべてをコントロールしてやってきた。はじめの話に戻るけど35歳までにそれができる土台を築いたってことも大きいよね。「あとは自由にできる。それについては文句は言わせない」って。その自由を獲得するために、単純なことでいえば金銭的な面とか、35歳までは不自由を若干我慢したとも言える。なんでもやるんじゃなくて、仕事も原則的にはほとんど断っていたし、なるべくやらないことによって自分を持して、方向性を決めていったていうかね。

 
自由に働くための、具体的なアドバイス。
これ以上の具体的なアドバイスは無いだろう。

やらないことによって方向性を定める。
3年我慢して、名刺代わりになる仕事を一つやり遂げる。

これが成功者と凡人を分けるキーだと思う。

例えば今の若いフリーランスのライターがある時期ぐっと我慢して、大きな仕事を一つするってことをどうしてできないんだろうって思ったりもするんですよ。3年歯を食いしばって名刺の代わりになるような仕事を完成させれば、そこから自由が拓けるのに、それを耐える忍耐力が若い書き手には少ないんだろうかって。


誰しも志はあったはずなのに、目先の利益、目先の仕事ばかりに追われて、断ることができず、流されてしまう。まったく耳が痛い。

時代によって変わらない「芯」のようなもの(ここでいう方向性)を持ち、名刺代わりになる仕事を成し遂げたいものである。

 

仕事。

仕事。