誰しも過ちを認めるのは怖いものです。
色々と書いてきましたが、そろそろ終わりましょう(っていうの2回目)。
冷静になって考えてみると、
人として、佐野研二郎氏の気持ちも分からないではない。
批判している側は常に安全圏にいるので、
批判されている側の気持ちを考えることが難しい。
私もその一人。
彼には妻と子供がいて、会社員ではなくて、圧倒的に不利な状況で、自分が模倣したことを認めてしまったら、今後仕事がなくなるんじゃないか? と不安だと思う。
模倣・盗用を認めたら全てが終わってしまうと恐れている(もう実際はかなり終わっているのだが)。
実際、模倣・盗用を認めたらエライコッチャになるのは間違いない。
いくら法に触れていないからといって、何をやっても許されるわけではない。
賠償問題を恐れてのことかもしれない。
佐野氏もその辺のことは分かっていて、
人として、それなり罪の意識があって、
本当のことを言うべきか言わないべきか、
心の中で葛藤しているはず・・・。
私は基本的には性善説をとっていて、
普通の人間は悪いことをすれば、罪の意識を感じるものだと思っています(佐野氏がどこまで自覚があるのかは疑問もありますが…)。
ただ、佐野氏はまだ若いんだから、一度身を清めて、
これからのことを考えていくべきだと思う。
しばらくは批判も多いだろうけれど、
佐野研二郎というブランド名ではなく、
事務所としてチームとして仕事はできるでしょうよ。
名前は伏せて下請けの仕事をしたっていいじゃないですか。
そのためには、謝罪会見を開くとか、何らかの形でけじめを付けたほうがよいと思います。
そうしないと過去の作品が次から次へと掘り出されて、
またパクリかよとずっと言われますよ。
いつまでたっても未来を向けないこの状況はしんどいですよ。
過ちを認めるのは怖いけれど、認めないと先へ進めない。
彼の周りには、大人のアドバイスを送れる、しっかりした人間はいないのだろうか。