司法試験に現役教員は不参加に。

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 明治大法科大学院の元教授による司法試験問題の漏洩事件を受け、法務省は21日、2016年度の司法試験に限り、暫定的に問題作成担当の考査委員から法科大学院の現役教員を外すことを決めた。専門性の高い問題については研究者の関与も必要なため、教員OBなどは選任できるとした。

 

当然の措置でしょうね。問題の精度が上げるためといって、現役の教授をいれて漏えいさせるのは本末転倒。現役教授が信用されていないというよりも、うっかり漏らしてしまうようなリスクを減らす意味で、良いことだと思います。

 

 一方で、院生を指導していない法科大学院の教員OBや法学部の教員などは考査委員に選んでも問題はないと判断。考査委員を検事や判事などの実務家に限定した場合、「学説状況に関する理解に限界があり、多面的な観点からの問題検討が不十分になる恐れがある」との懸念を示した。

 

その恐れよりも、漏えいの恐れのほうがずっと重大。多少のことは目をつぶるしかないでしょう。というか、最初からそうすべきだと思いますけれど。2016年だけではなく、今後もそうすべきでしょう。公平性がなくなりますよ。

 

 考査委員を10年以上務める人が約10人いるなど長期在任にも批判が集まったことから、法務省は長年務めている研究者も除く方向だ。委員の任期や任命方法などを含む制度の抜本的な改革案は来夏のとりまとめに向けて、ワーキングチームで引き続き検討する。

 

まあ、ある種の利権というか既得権益みたいなものが出来上がっているんでしょうかね。必死で勉強している学生のためにも、公平さだけは保ってもらいたいですね。

 

 

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