村上春樹の新作「職業としての小説家」を読みました

村上春樹の新作「職業としての小説家」を読みました。

小説ではなくエッセイ集です。MONKEYという雑誌に連載していたものに、150枚ほどの描きおろしが加えられた一冊です。

第一回 小説家は寛容な人種なのか
第二回 小説家になった頃
第三回 文学賞について
第四回 オリジナリティーについて
第五回 さて、何を書けばいいのか?
第六回 時間を味方につける──長編小説を書くこと
第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み
第八回 学校について
第九回 どんな人物を登場させようか?
第十回 誰のために書くのか?
第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア
第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出

 

小説家や作家、クリエイティブ系の職業を目指している人には、参考になることが多いと思います。今まで語られなかったことも多く書かれていて、大変興味深い内容でした。

 

デビュー作「風の歌を聴け」は、英語で書いてから日本語に書き直したと知人から聞いていましたが、本当だったのですね(本書に書かれています)。

 

海外へ出て行くこと(海外で作品を売ること)について、意識的にチャレンジしていたのですね。全体を通して、村上春樹氏のエッセイからは、丁寧に考えて、誠実に仕事をしている姿が印象に残りました。

 

昔読んだ小説を読み返してみようかなと思っています。

 

firecold.hatenablog.com