五輪エンブレム問題、結局みんなが言ってったとおり出来レースだったじゃないか!
白紙撤回された東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムについて、去年9月の公募発表の前に、組織委員会がアートディレクターの佐野研二郎氏など8人のデザイナーに個別に参加を求める招待状を送っていたことが明らかになりました。
選考の結果、残った佐野氏を含む上位3人は、事前の要請を受けたデザイナーだったということです。
これは酷いなー。周囲が思っていた通り、ズブズブの関係で選考が行われた、と言えるんじゃないでしょうか。みんなが言っていたとおり、出来レースだったということでしょう。
明言はされていませんが、8人に推薦状を送ったというのは、審査員が8名だったことを考えると、1審査員につき1名推薦できるルールがあったのではないでしょうか。
肩書きは分かりませんが、8名の審査員は以下の通りです。
大きな枠組みで考えれば、彼らは被害者なのかもしれません。
- 永井一正
- 浅葉克己
- 細谷巖
- 高崎卓馬
- 平野敬子
- 片山正通
- 真鍋大度
- 長嶋りかこ
ただ、推薦者は当然自分が推薦したデザイナーの作品くらい分かるわけで、暗黙の了解の上で佐野研二郎氏が選ばれたことは間違いないのではないでしょうか。
もちろん、審査員たちは認めるわけもなく、各所から圧力があったと想像できますが、それも認めることはないでしょう。
単純にデザイン力で決まったのではなく、広告業界の影響力や関係性などを含んだ、政治的な力で決まったと言えるでしょう。
真相を後出しすればインパクトも弱まり、熱しやすく冷めやすい日本人はすぐ忘れてしまうので、時間が経ってから真実を小出ししていけばいいというのも、広告業界の知恵なんでしょうね。
本当のことは誰も言えなくて、言ったら業界を干されてしまう。デザイン業界とはそういった業界なんだな、とあらためて思いました。
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