作家になると死んだ後も手紙を晒されるって恥ずかしい
見つかったのは、昭和10年からよくとしにかけて、20代半ばだった太宰治が文壇の重鎮で芥川賞の選考委員も務める佐藤春夫に宛てて書いた3通の手紙です。実践女子大学の河野龍也准教授が、佐藤の遺族が保管していた資料の中から発見しました。
このうち、昭和10年6月の日付があるものは初めて送った手紙とみられ、佐藤から作品の評価を伝え聞いた太宰は「うつかり気をゆるめたらバンザイが口から出さうで、たまらないのです」と喜びをつづっています。
死んだ後も手紙を引っ張りだされて晒されるのはどうも恥ずかしい気がするんですが・・・。ま、遺族がOK出したんでしょうね。
以前、愛人(太田静子)との間に生まれた子・太田治子さんのエッセイを読んだとき、太宰治という人の弱さというか人間らしさが見えて、彼の作品よりも彼の人格に興味を持ちました。
太宰治って随分昔の作家のイメージですが、実の娘の津島佑子さんも、太田治子さんも作家として現役ですし、意外と最近の人なんだなって気付かされて不思議な気分になります。
小説家・津島佑子さんと作家・太田治子さんは異母妹ということになります。
太宰治の娘2人は、どちらも現役の作家として活動中です。
津島佑子さんの著書は未読なので読んでみたいです。
■津島佑子さんの著書
- 作者: 津島佑子
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■太田治子さんの著書
■太田静子さんの著書(斜陽の原案とされる日記)